眉毛アートメイクとは?仕組み・料金相場・部位・タトゥーとの違いは?

「少し出かけるだけで眉毛を描くのが面倒…」
「最近Instagramで見かけるアートメイクに挑戦してみたいけど失敗しないか不安」
「アートメイクで今っぽい顔を手に入れたい!」

落ちないメイクとして幅広い世代から支持されているアートメイクは、メイクに時間をかけていられない人、手先が不器用でうまくメイクできない人に人気があります。

しかし、初めて施術を受けるときはさまざまな不安がつきものです。

そこで今回は、アートメイクの種類や施術方法、メリット・デメリット、クリニックの選び方などについてわかりやすく解説していきます。

目次

アートメイクとは?

アートメイクとは、色素を付けた針を皮膚の表皮層に入れて着色する施術のことです。

表皮層といっても表面から0.02~0.03mmくらいの浅い部分なので、肌のターンオーバーによって少しずつ色が薄くなっていきます。

特に眉毛にアートメイクを施すのが人気で、最近で美意識の高い男性が利用するケースも増えてきています。

浅い部分にだけ色を入れることによって、毛流れがわかるような立体的かつナチュラルな仕上がりが主流です。

アートメイクは医師もしくは医師の指導を受けた看護師しか施術できないため、美容クリニックなどの医療機関に来院する必要があります。

仕組み

アートメイクの施術方法は、手彫りとマシンの2種類です。

それぞれの方法にどのようなメリット・デメリットがあるのか、どのようなスタイルを希望している方におすすめなのかについて解説します。

手彫り

手彫りのアートメイクは、針を先端に取り付ける専用の道具を使って少しずつ着色していく方法です。

1本1本の毛流れを書いていくように色を入れていくため、時間がかかったり、施術スタッフのスキルによって仕上がりに違いが出てしまったりするデメリットがあります。

一方、1本1本色を入れられることによって細かいオーダーができ、自眉の毛流れを保ちつつ立体的なデザインに仕上げられるメリットがあります。

また、場所によって色素の濃さを変えてグラデーションっぽくしたり、毛が生えていない部分にだけ施術して元々毛があるように見せたりすることも可能です。

アートメイクをしていると気づかれたくない方やすっぴんでも浮かない程度の施術を希望している方におすすめです。

マシン(機械彫り)

マシンを使ったアートメイクは、専用機器の先端に取り付けられた針が一定の間隔、力加減で動き、皮膚をなぞりながら着色していく方法です。

手彫りに比べて色素がしっかり入るため、毛が薄い方や生えていない範囲が広い方だと全体的に塗りつぶすような仕上がりになります。

しかし色素がしっかり入る分、持ちがよかったりメイクをしているきちんと感を出しやすかったりするメリットがあります。

また、手彫りに比べて痛みが少なく、仕上がりまでの時間も早いケースが多いようです。

施術に時間をかけたくない方やメイク時間を短縮したい方におすすめです。

タトゥーとの違い

アートメイクは針に付けた色素を皮膚のなかに入れていくため、タトゥーと似たような施術だと考えている方も多いのではないでしょうか?

アートメイクとタトゥーの大きな違いは、色素を入れる深さにあります。

アートメークが肌表面から0.02~0.03mmくらいの深さに色素を入れるのに対して、タトゥーは1〜2mmくらいの深さに色素を入れます。

アートメイクとタトゥー(入墨)との違い

そのためタトゥーは、半永久的に色が残りやすく、時間が経過しても施術時の色を保ちやすい点が特徴的です。

また、アートメイクがあくまでもメイクをするパーツに自然に取り入れる施術であるのに対して、タトゥーは肌にイラストや文字を入れるファッション的要素の強い施術である点も異なるでしょう。

アートメイクは期間が経つと消えるのでメンテナンスが必要

アートメイクは時間の経過とともに少しずつ色素が消えるため、定期的なメンテナンスが必要です。

なぜなら、タトゥーに比べて肌表面から浅い位置に色を入れるため、色素が入った皮膚が肌のターンオーバーで角質となって剥がれてしまうからです。

だいたい1年ごとにメンテナンスに通うのがおすすめですが、ペンシルなどで少し書き足すだけで状態を保てる場合は2~3年ごとにメンテナンスをしてもよいでしょう。

メンテナンスのたびにコストはかかりますが、色素が薄くなればその都度好みのデザインに変えられたリ、ヘアカラーに合わせて色味を変えられたリする良さもあります。

アートメイクができる部位は?

アートメイクは顔のさまざまな部位に施すことが可能で、メイクするのに時間がかかるパーツ、自分ではうまくメイクできないパーツを選ぶのがおすすめです。

ここからは、アートメイクができる部位と料金相場、それぞれどのような方におすすめなのかを紹介していきます。

  1. 眉毛
  2. アイライン
  3. リップ
  4. ホクロ
  5. 生え際(ヘアライン)

眉毛

アートメイクをする代表的なパーツとして人気なのが眉毛です。

眉毛アートメイク

おもに以下のような悩みを持つ方におすすめです。

  • 毛が薄くてメイクをしないと顔がぼやけて見える
  • 過去に抜きすぎて毛が生えてこなくなった
  • 左右の眉毛を均等に描くのが難しい
  • 自分に合った形や色味がわからない
  • 眉毛を描くのに時間がかかる

アイブロウメイクは、ムダ毛を処理、ペンシルで毛の足りない部分を描き足す、パウダーで全体的に色味をのせる、眉頭と眉尻で濃さや色を変える、眉マスカラで毛色を合わせるなど多くの工程があります。

そのため、顔のなかでも特にメイク時間がかかるパーツとしてアートメイクを希望する方が多いです。

あわせて読みたい
値段が安い眉毛アートメイク5選!選び方や注意点とは? 「眉毛のメイクに時間がかかってしまうのを何とかしたい」 「不器用すぎて眉毛が綺麗にメイクできない…」 「アートメイクで選べるデザインや施術前後の注意点をわかりや...

アイライン

アートメイクをできる部位のなかで、アイラインも人気があります。

アイラインアートメイク

アイラインの場合は針を取り付けた専用の器具に色素を付け、まつ毛の生え際に着色をしていきます。

おもに以下のような悩みを持つ方におすすめです。

  • アイラインをうまく引けない
  • 仕上がったときはキレイなのに時間が経つと目の下が真っ黒になっている
  • アイラインを引かないと目力がない
  • アイラインを引く時間を短縮したい
  • まつ毛の間をキレイに埋められない
  • まつ毛の量が少ない

アートメイクでまつ毛の生え際に着色することによって、すっぴんでも目がくっきりして見えたり、目じりの跳ねを描き足すだけでセルフメイクが完了したりするメリットがあります。

また、「ウォータープルーフのアイライナーを購入したのに時間が経つと目の下が真っ黒…」というのもよくある悩みでしょう。

アートメイクなら水にぬれたり、こすったりしても色が取れないため、長時間の外出でもメイク落ちを気にする必要がありません。

あわせて読みたい
アイラインアートメイクおすすめ4選!口コミや症例、注意点まとめ 「アイラインのアートメイクをしたいけど、どのクリニックがいいのかわからない」「痛くない?失敗する心配はない?」 この記事ではそんな女性のために、アイラインのア...

リップ

リップのアートメイクは、唇の表面に色素を入れる施術をおこないます。

リップアートメイク

おもに以下のような悩みを持つ方におすすめです。

  • 唇がくすんでいて口紅を塗らないと外出したくない
  • 口紅を塗り直すのが面倒
  • 笑ったときに口紅が歯に付いてしまう
  • マスクをしているとせっかく塗った口紅が落ちてしまうのが嫌
  • 唇の輪郭がぼやけている

リップのアートメイクをすると好みの輪郭を描けたり、すっぴんでも若々しい明るい印象になったり、口紅を塗り直す手間がかからなかったりする魅力があります。

いつでもメイクをしているきちんと感を出したい方、本体の唇の色が不健康で悩んでいる方におすすめです。

ホクロ

メイク中にアイライナーやアイブロウペンシルでホクロを描き足している方も多いのではないでしょうか。

アートメイクでは、好きな場所に色素を入れてホクロを作ることも可能です。

おもに以下のような悩みを持つ方におすすめです。

  • セルフメイクのホクロは大きさやバランスが難しい
  • セルフメイクのホクロは雨にぬれたりこすったりすると色が落ちる
  • 憧れの芸能人と同じ場所にホクロを作りたい
  • ホクロで顔の印象を変えたい

アートメイクをすることによって理想的な位置や大きさのホクロを作れたり、メイク直しのたびに描き直す手間を省けたりするメリットがあります。

また、眉尻の上にあると金運に恵まれる、頬にあると人間関係に恵まれるなど、ホクロの位置によってさまざまな開運効果があるとも信じられています。

生え際(ヘアライン)

アートメイクはヘアライン、つまり髪の毛の生え際に施すことも可能です。

ただ塗りつぶすのではなく毛の流れを描くように色素を入れられるため、本当に毛が生えているようなナチュラルな印象を作り出せます。

おもに以下のような悩みを持つ方におすすめです。

  • 生え際の毛量が少なくてハゲて見える
  • 顔が大きい
  • おでこが広くて前髪を上げられない
  • 生え際にムラがありヘアアレンジを楽しめない
  • ヘアファンデーションを使うと汗で色が落ちてしまう

ヘアラインにアートメイクをすると、毛量が多く若々しい印象を与えられたリ、顔の面積が狭く見えて小顔効果が期待できたりするメリットがあります。

水にぬれても色が落ちないため、毎朝ヘアファンデーションを塗るのを面倒に感じていた方にもおすすめです。

料金の相場はどれくらい?

つづいては、アートメイクができる部位ごとの料金相場について解説していきます。

それぞれの部位によって施術が必要な回数は異なりますが、色素の入り具合が弱いとき用、リタッチ用に2回分のコースが用意されているクリニックもあります。

部位 料金相場(2回)
眉毛 100,000~150,000円程度
アイライン 上のみ:50,000~80,000円程度
上下:90,000~120,000円程度
リップ 100,000~130,000円程度
ホクロ 1カ所10,000~20,000円程度
生え際(ヘアライン) 一部のみ:70,000~90,000円程度
全体的に:150,000~170,000円程度

料金が高すぎるとメンテナンスに通いづらいですし、逆に安すぎると施術スキルが低かったり、医療資格を持っていないサロンだったりする危険性があります。

料金やコース内容はクリニックによって異なるため、複数のクリニックを比較しておおよその相場をつかむとよいでしょう。

つづいては、アートメイクのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

アートメイクのメリット

ここからは、アートメイクのメリットについて以下の5つの項目に分けて解説していきます。

  1. メイクの時間を減らせるので自由な時間が増える
  2. すっぴんで出かけられる
  3. プールやスポーツ、温泉などでメイクが落ちる心配ない
  4. プロがデザインをしてくれるので、メイクが苦手な人でも安心
  5. メイクうつりが無くなる

アートメイクをしようか悩んでいる方は、良さを知ることによって本当に必要な施術かどうかを判断しやすくなるでしょう。

メリット1.メイクの時間を減らせるので自由な時間が増える

アートメイクをすると、メイクにかかる時間を減らすことが可能です。

なぜなら、本来セルフメイクで整える必要がある部位が常に好みのデザイン、形に仕上がっているからです。

アートメイクをしていない場合は朝のメイク時間だけではなく、メイク直しの時間まで消費してしまいます。

アートメイクでメイク時間を減らせると、その分ヘアアレンジを楽しんだり、洋服をゆっくり選べたり、朝にのんびりコーヒーを飲む余裕が生まれたりなど、時間を有効活用することにつながります。

メリット2.すっぴんで出かけられる

アートメイクをすると、すっぴんで出かけやすくなります。

アートメイクで眉毛やアイラインを整えておくと、すっぴんでも顔立ちがはっきりしているように見えたり、メイクしているきちんと感を出せます。

アートメイクをしていない場合は、少し出かけるだけでも気になる部位にメイクをしなければなりません。

特に、ちょっと近くのコンビニまで行きたいとき、子どもの送り迎えで外出するとき、メイクをするのが面倒なときに便利さを感じるでしょう。

メリット3.プールやスポーツ、温泉などでメイクが落ちる心配ない

アートメイクをしていると、メイクが落ちる心配をしなくて済みます。

セルフメイクだと、プールや海で泳ぐとき、スポーツで汗を流すとき、温泉に入るときなどに顔がぬれてメイクが流れてしまいます。

一方、アートメイクは水にぬれても落ちないため、「顔をぬらさないように気を付けなきゃ…」と心配することなくレジャーやスポーツを楽しめます。

メリット4.プロがデザインをしてくれるので、メイクが苦手な人でも安心

アートメイクは、形や色をプロの目線でデザインしてもらえるため、メイクが苦手な人でも洗練された印象を作り上げることが可能です。

特に眉毛やアイラインは、形を決めたり、左右のバランスを整えたり、細かいテクニックが必要です。

メイクに慣れていない人や手先が不器用な人にとって、理想のデザインに整えられないことは毎日のストレスになるでしょう。

アートメイクは1人1人に似合う形や色味、左右対称のバランスを客観的に見てもらえるので、理想かつ自分に合ったデザインを手に入れられます。

しかも色素を注入することによってメイクしている状態が続くので、毎日苦手なことに時間を費やさなくてよくなります。

メリット5.メイクうつりが無くなる

アートメイクをしていると、メイクうつりが無くなります。

セルフメイクの場合、マスクに口紅が付いてしまった、白い洋服に色がうつって落ちなくなったなどの経験がある方も多いのではないでしょうか?

さらに、友達や恋人とくっついているときに相手の洋服に色がうつってしまったり、子どもが顔に触れて手にメイクがついてしまったりするケースも考えられます。

アートメイクはこすったり水にぬれたりしても落ちないため、自分や他人の洋服などにメイクうつりする心配をしなくて済みます。

アートメイクのデメリット

ここからは、アートメイクのデメリットについて以下の5つの項目分けて解説していきます。

  1. 簡単には消せない
  2. クリニックに複数回通わないといけない
  3. 数年に1度メンテナンスが必要
  4. ダウンタイムがある
  5. 肌のトラブルにあう可能性がある

初めてアートメイクに挑戦しようとしている方は、施術後に「知らなかった…」と後悔しないためにも事前に注意点を把握しておきましょう。

デメリット1.簡単には消せない

アートメイクは簡単に消せない点に注意が必要です。

なぜなら、皮膚の表面から0.02~0.03mmくらいの深さに針を使って色素を入れ込むため、クレンジングを使ったり、こすったりしても消せません。

肌の生まれ変わりとともに少しずつ薄くなっていきますが、それでも1~3年程度、人によってはさらに長い期間色が残ると考えておきましょう。

簡単に消せないということは、他のデザインや色味に変えたくなったり、施術が気に入らなかったりしてもすぐには元に戻せないということです。

しっかりメイクをしているような見た目にするタイプだけではなく、すっぴんが整って見える程度のナチュラルなアートメイクもあります。

初めてで不安な方は、すっぴんでも浮かない程度の色素を入れてみるとよいでしょう。

デメリット2.クリニックに複数回通わないといけない

アートメイクをすると、クリニックに複数回通わないといけない点に注意が必要です。

アートメイクは1回施術をしただけで色素が入りキレイに仕上がることもありますが、初めての場合は2回以上通って初めて完成するケースもあります。

なぜなら、色素の入り具合には個人差があり、入りづらい肌質の方や初めてアートメイクをする方は定着しづらいことがあるからです。

そのため、初めから2回分のコースを用意しているクリニックも多いです。

1回分のコースを申込んだ場合、色の入り具合によっては追加で料金を支払わなければならない可能性があるため注意しましょう。

デメリット3.数年に1度メンテナンスが必要

アートメイクをすると、数年に1度メンテナンスが必要な点に注意しましょう。

アートメイクは肌のターンオーバーとともに少しずつ色が抜けていくため、定期的に色素を入れて状態を保つ必要があります。

また、均等に色が抜けるわけではなく場所によってムラが出て不自然な見た目になる可能性もあります。

施術後の状態をキープしたい場合は、1年程度もしくは2~3年程度で色の抜け具合を確認し、メンテナンスに通いましょう。

最初に施術をする料金だけではなく、メンテナンス時の料金についても確認しておくことが大切です。

デメリット4.ダウンタイムがある

アートメイクは、1週間程度のダウンタイムがある点に注意が必要です。

アートメイクの施術方法は針を刺して色素を入れたり、色素が入りやすいように肌表面にあえて傷をつけたりします。

そのため、施術後に赤みや乾燥、ヒリつき、かゆみなどの症状を感じる可能性があります。

ダウンタイムの間は紫外線になるべくあたらないように気を付けたり、メイクができなかったりする期間があることを知っておきましょう。

特に皮膚が薄いアイラインは、目元が腫れてしまう危険性があります。

目元はマスクでも隠せないため、仕事や学校の長期休暇の前などにアートメイクをするとよいでしょう。

デメリット5.肌のトラブルにあう可能性がある

アートメイクをすると、肌トラブルに悩まされる可能性があります。

施術後のダウンタイムだけではなく、麻酔用のクリームが肌に合わず荒れてしまったり、針や色素の刺激で肌が腫れてしまったりする危険性があります。

アートメイクができるのは医師もしくは医師の指導を受けた看護師であり、アートメイクの資格を持っている人でなければなりません。

そのため、施術前に肌の状態やアレルギーの有無について問診をおこなってくれて、施術中も肌の変化を感じ取ってくれるクリニックを選ぶことが大切です。

アートメイクの失敗・後悔

アートメイクに挑戦する前に、実際に施術を受けた人が感じた失敗・後悔ポイントについて知っておきましょう。

失敗・後悔の体験談をもとに、どのような点に注意したらよいのかを解説していきます。

デザインの失敗

アートメイクをした人のなかには、デザインについて以下のような失敗・後悔を感じる方がいます。

  • 理想のデザインとかけ離れている
  • 思ったよりも色が濃くて施術部分だけが浮いている
  • 眉やアイラインの太さが顔のバランスに合わない
  • 色味が肌に合っていない
  • 流行に合わせて違うデザインに変えられない
  • ヘアカラーを変えたらアートメイク部分が浮くようになった

デザインでの失敗・後悔を減らすためには、自分の理想を明確にして、それに合わせた施術をしてもらうことが大切です。

どのようなデザイン・色にしたいのか、何のためにアートメイクをしたいのかを考えてみましょう。

芸能人やモデルさんの写真を見せて理想のデザインを伝えたり、逆に「こんな風にはなりたくない!」というポイントを伝えたりするのもおすすめです。

すっぴんでも外出できる程度のアートメイクをしたいのであればマシンより手彫り、ヘアカラーを頻繁に変える場合はナチュラルな仕上がりでセルフメイクで色を変えられる程度の濃さにするとよいでしょう。

痛みや腫れなどの健康被害

アートメイクで失敗・後悔した人のなかには、痛みや腫れなどの健康被害を訴える方もいます。

アートメイクは施術後のダウンタイムを考慮しなければなりませんが、それでも1週間程度でキレイな状態に戻ることが多いです。

しかし、担当者の経験不足や知識不足で肌が大きなダメージを受けてしまったり、正しい診察をしてもらえないことによって状態が悪化して健康被害に発展したりするケースがあります。

痛みや腫れが起きると、日常生活にまで支障をきたしてしまいます。

健康被害で後悔しないためには、正しいクリニック選びをすることが大切です。

アートメイクは消せる?

アートメイクは時間の経過とともに少しずつ薄くなっていきますが、好きなタイミングで完全に消すことは可能なのでしょうか?

アートメイクは、レーザー治療や皮膚切除、専用の薬剤によって除去・修正することが可能です。

レーザー治療は肌への負担が少ないメリットがありますが、何度もあてないと消せずにコストがかかったり、一時的に毛が抜けるリスクがある点に注意が必要です。

また、色素の種類によっては専用の薬剤を使わなければならないケースもありますが、肌の弱い人は赤みが出たり肌が荒れたりするリスクがあります。

なお、除去・修正する施術についても医師もしくは医師の指導を受けた看護師が担当する必要があるため注意しましょう。

アートメイククリニックの選び方

デザインの失敗や健康被害を起こさないためには、クリニックの選び方に気を付けることが大切です。

ここからは、アートメイクのクリニック選びに大切なポイントを4つ紹介していきます。

  1. デザインや実績で選ぶ
  2. 料金で選ぶ
  3. 通いやすさで選ぶ
  4. サロンではなく、必ずクリニックを選ぶ

デザインや実績で選ぶ

アートメイクのクリニックを探すときは、デザインの作り方や実績の多さで選ぶのがおすすめです。

たとえば以下のような点を意識して探してみましょう。

  • 骨格から黄金比を計測してくれる
  • ナチュラルからしっかりめまで幅広いデザインの症例がある
  • 事前に希望をヒアリングしてくれる
  • 肌や髪色から似合う色を提案してくれる
  • 口コミが良い

まずは、公式ホームページやSNSでどのような症例を掲載しているかチェックしてみましょう。

自分の理想と違う場合や同じような症例ばかりが掲載されている場合は後悔する可能性があるため要注意です。

また、信頼できるクリニックは施術前のカウンセリングを大切にしています。

顧客の希望をヒアリングしたうえで適切なデザインを提案してくれたり、プロにしかできない方法で似合う形を教えてくれたりするクリニックを選びましょう。

公式ホームページやSNSなどに掲載されている情報だけだと不安な方は、実際に利用した人の口コミを見るのもおすすめです。

料金で選ぶ

アートメイクのクリニックを探すときは、どのような料金体系になっているのかも確認しましょう。

アートメイクの料金やコースはクリニックによって異なります。

複数のサロンを比較せずに決めてしまうと、後から相場よりも高すぎることに気付いて後悔するかもしれません。

まずは通いやすいエリアのクリニックをいくつかピックアップして、料金を比べてみてください。

安すぎる料金を掲載している場合、資格を保持していなかったり、経験の浅いスタッフが施術を担当したりする可能性があります。

逆に料金が高すぎる場合はメンテナンスに通いづらかったりするため、通いやすい料金かつカウンセリングやアフターフォローの体制が整っているクリニックを探しましょう。

通いやすさで選ぶ

アートメイクのクリニックを選ぶときは通いやすさも重要です。

なぜなら、アートメイクは1回の施術で完成するとは限らず、色素の入り具合によっては複数回通わなければならないからです。

また、1年や2~3年に一度メンテナンスに通う必要もあります。

そのため、以下のようなポイントに注意して通いやすいクリニックを選びましょう。

  • 無理のない範囲で支払える料金体系
  • カウンセリングやアフターフォローが整っていて医師や看護師ともに相談しやすい
  • 自宅や職場、学校から通いやすい場所にある
  • しつこい勧誘がない

行ってみないと判断できない部分については、口コミをチェックしてみるとよいでしょう。

サロンではなく、必ずクリニックを選ぶ

アートメイクの施術をしてもらう場合は、サロンではなく必ずクリニックを選びましょう。

なぜなら、アートメイクで皮膚に色素を入れる施術は医療行為にあたり、医師もしくは医師の指導を受けた看護師でなければおこなえないからです。

医療資格を持たないサロンでアートメイクを受けた場合、事前の診察やアフターフォローが不十分で肌トラブルを起こしたり、取り返しのつかない施術をされる危険性があります。

アートメイクをしてもらう場合は、いくら安くてもサロンは選ばず、クリニックを選びましょう。

アートメイクのよくある質問

初めてアートメイクに挑戦する場合、痛みや施術中の様子、施術後の過ごし方など不明点が多くて不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

ここからは、アートメイクを受ける前に多くの人が疑問に感じやすいポイントについて順番に回答していきます。

  1. アートメイクに痛みはある?
  2. 施術時間はどれくらい?
  3. 施術の流れは?
  4. ダウンタイムはある?
  5. MRIは受けられなくなる?

アートメイクに痛みはある?

アートメイクの施術方法には手彫りとマシンの2種類があり、どちらも専用器具に取り付けられた針を使って肌に色素を入れていきます。

針を肌にあてるとき、色素が定着しやすいように肌にあえて細かい傷つけるときに痛みを感じる可能性があります。

ただし、施術前は基本的に麻酔をするため、「痛みを全く感じなかった」「少しチクチクする程度で我慢できた」という声もあります。

マシンの場合は機械で強弱の調整ができるため、痛みを不安に感じる方に人気です。

また、手彫りでもマシンでも、痛みの感じ方によっては麻酔の量や回数を調整してもらえるため、痛みに弱い方はカウンセリングの際に相談してみるとよいでしょう。

施術時間はどれくらい?

アートメイクの施術時間は部位や範囲によって異なりますが、麻酔をかけてから30分~1時間30分程度かかるケースが多いようです。

そこにカウンセリングなどを入れると長くて2時間以上かかる場合もあるため、時間に余裕のあるタイミングや体調の良いタイミングで予約するのがおすすめです。

施術の流れは?

アートメイクの施術は、おもに以下のような流れですすみます。

  1. カウンセリング
    • 理想のデザインを伝える
    • 骨格診断で似合うデザインを提案してもらう
    • 術後の注意点について説明を受ける
    • 肌に印をつけてデザインの下書きをする
  2. 医師による問診・肌の状態をチェック
    • アレルギーの有無
    • 体調チェック
  3. 麻酔用のクリームを塗る
  4. 施術スタート
  5. 術後の状態を鏡でチェックして終了

アートメイクは簡単に消したり直したりできないため、事前のカウンセリングが重要です。

相手がプロだからと任せすぎず、自分の理想もしっかり伝えるようにしましょう。

カウンセリングの時点で料金やアフターフォローについても質問しておけば、術後に認識のずれが生じるリスクを減らせます。

また、アートメイクは医療行為のため、事前の問診が必要です。

肌や体調で気になる点があれば問診の際に相談しましょう。

施術前に麻酔用のクリームを塗りますが、痛みが強い場合や肌に異常を感じる場合は申告することが大切です。

施術者は医療資格を持っているため、状況に応じて適切な対処をしてもらえます。

また、術後は肌に傷がついている状態なので、むやみに触ったり、熱い水でぬらしたり、メイクをしたりすることは避けましょう。

肌トラブルを起こさないためにも、ピーリング洗顔や脱毛など肌に刺激を与えるような行為もしばらくはお休みすることが大切です。

ダウンタイムはある?

アートメイクは肌に細かい傷をつけて色素を入れ込むため、ダウンタイムとして赤みや乾燥、かゆみなどを感じる可能性があります。

カウンセリング時に術後の注意点をヒアリングして、肌の状態が落ち着くまでは刺激になるような行為をしないように気を付けましょう。

また、ダウンタイム期間はメイクが難しい可能性もあるので、人と会わなくて住む長期休暇の前などに予約するのもおすすめです。

また、施術当日の入浴や激しい運動、日焼けなども避けないといけません。

MRIは受けられなくなる?

アートメイクが肌に残っている間は、MRIが受けられない可能性がある点に注意が必要です。

MRIとは、磁気や電波を発生させてガンや腫瘍を見つけるための医療機器です。

そのため、色素に含まれている酸化鉄の成分に反応して、アートメイクの施術部分がやけどを負ってしまう危険性があります。

クリニックごとに使用している色素剤が異なるため、不安な方はカウンセリングの際に相談してみるといいでしょう。

おすすめのアートメイククリニック

以下のエリアでは、全国にあるアートメイククリニックを紹介しいます。

まとめ

この記事では、アートメイクの種類や施術方法、メリット・デメリット、クリニックの選び方などについて解説していきました。

アートメイクはメイク時間を短縮できたり、メイク落ちの心配がなくなったり、洗練されたデザインにしてもらえたりするメリットがあります。

一方で簡単に消せなかったり、ダウンタイムがあったり、数回通う必要があったりする点に注意が必要です。

まずは自分の理想の形や濃さを明確にイメージして、施術担当者に詳しく伝えられるようにしましょう。

また、信頼できるクリニックを探すには、実績が多いだけではなく、カウンセリングやアフターフォローが整っていて通いやすいことも大切です。

クリニックの選び方やダウンタイムの過ごし方に気を付けて、すっぴんでも自信を持てる落ちないメイクを手に入れましょう。

アートメイクとは?仕組み・料金相場・部位・タトゥーとの違いは?

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

この記事を書いた人

目次